こんにちは、いろはです。
前回に引き続き、〈イルチブレインヨガ〉の、入会して初めてわかる実態について、さらに詳しく書いていきたいと思います。
⑥創設者のイルチ先生って、どんな人?
これまで見てきましたように、数々の、〈問題〉があるイルチブレインヨガ。
では、創設者のイルチ先生って、どのようなお方なのでしょうか?
1、創設者は、神様?
イルチブレインヨガの創設者は、一指李承憲(イルチ・イ・スンホン)という人です。
1950年生まれの韓国の方です。
イルチブレインヨガの中では、このイルチ先生を、「異常な」までに尊敬し崇拝しています。
あたかも宗教の本尊のように、ススンニム(師匠という意味。創設者のイルチ先生のこと)として敬っているのです。
しかも一般の会員も、そうするのが当たり前のような空気になっています(異論を唱えたり、抵抗できない雰囲気です)。
普段のレッスンではそれほどではありません。
ですが、少し特別なレッスンを受けると、ススンニム・イルチ先生を尊敬するのが、当然のような雰囲気になるのです。
2、なぜか、公式ページにはのっていない
ときどき見受けられる「気功治療」の先生のように、イルチ先生は、ヒーリングの素晴らしい〈気〉のエネルギーを持っているようです。
その〈気〉のエネルギーに関しては、抜群のものがあります。
たがらこそ、それならそうと、「健康気功の先生」とでもしておけば、何も問題はないと思うのですが。
なぜかイルチ先生は、宗教の神様(本尊)と同等か、あるいはそれより上、という位置づけなのです。
しかし公式ホームページには、この創設者の事は、まったくその名前すら出てきません。
だから、入会した人は、あとになって、「しまった!」と感じるのです。
3、ニュージーランドの広大な敷地で動物を育てる
わたしが通っていましたスタジオで、仲良くなった人から送っていただいた、ススンニム・イルチ先生の動画映像があります。
それは、ニュージーランドに、大きな土地を購入して、それが〈アースビレッジ〉と言われているそうです。
このアースビレッジで産まれたガチョウの卵が、雌鶏に温められて誕生したという、〈感動的な〉お話でした。
また別の動画では、病気になった豚を、イルチ先生が針で治療するという〈感動的な〉場面が映っていました。
まぁ、話としては、美談なのですが、これが偉大なるススンニムの日常なのか、とズッコケてしまいましたね。
こんな具合で、こころ優しい方なのですね。
別な見方をしますと、頭の良い、優しそうな実業家ともいえます。
この広大な土地の購入代金は、いったいどうやって手に入れたのでしょうか!?
それはもちろん、会員からの高額な〈特別トレーニング〉によって、手に入れたのでしょう。
韓国から単身、アメリカに渡って来て、欧米やニュージーランド、日本など手広く事業を拡大して成功した実業家、ってところでしょうか。
イルチ先生の私の印象は、ざっとこんな感じの人です。
⑦高額な特別トレーニングは、どんなもの?
では、問題となる、高額な特別トレーニングとは、どのようなものかをみていきましょう。
その内容を体験から考えますと、これらの特別トレーニングは、その値段の十分の一の価値しかないものです。
トレーニングによっては、十分の一どころか、何の価値もないと思われるものもありました。
それをいくつか見てみましょう。
1、「4番チャクラ・トレーニング」とは?
これは入会した人が、まず最初に勧められる特別トレーニングです。
これは43,000円ですが、わたしには、0円の価値でした。
その内容は、あたかも「自己啓発セミナー」のような内容です。
決して、4番チャクラ(アナハタチャクラ)の開発・覚醒が出来る内容ではありません。
トレーニングは、〈真我発見〉を目標とする、となっています。
「自分は何のために生まれてきたのか」
「人生の目標は何なのか」
「自分は何者か」
を発見するというものでした。
そして、〈発見〉出来ようが出来まいが、トレーニング終了時には、〈真我〉が発見できた事にして、それを話さなければなりません。
ポジティブな自分の人生の目的なるものを話すのです。
それで、メデタシめでたし、と丸一日をかけたをプログラムが終了します。
「無理やりポジティブ」って言葉がありますよね。
43,000円という決して高くないお金を払って、自己啓発のようなものをやらされ、そして無理やりポジティブな言葉を言わなければならないのです。
わたしとしては、あまり意味のないつまらない一日でした。
2、〈光明(ガンミョン)セッション〉は、どんなもの?
これは、ススンニム・イルチ先生から、オンラインを通じて、《光明の矢》という〈気のエネルギー〉を受けるものです。
料金は、15万円です。
これは、前段階の〈光ブコトレーニング〉が5万円、〈光明セッション〉が10万円と、二段階でセットになっています。
体験者から、何人かお話を聞くと、人によって、その効果のほどはまちまちのようです。
ある人は、「ものすごく体調が良くなった」と、その効果を話されます。
「これまでの人生が変わった!」とまで言う人もいました。
また別の人は、「なんだか効果はわからない」という人もいました。
また、「その時は何も感じないけど、後々になって、じわじわと変わってきている気がする」といった人もいます。
気功治療の一種と考えてよいでしょう。
〈気のエネルギー〉を受けることによって、心身の状態が良くなって、整っていく現象が起きるようです。
でも、これも、料金の十分の一の値段で良い、そんな程度の内容でした。
4、いろいろとある特別レッスン
この他にも、伊勢の研修所で行われる〈ソーラーシステム〉が100万円です。
BPM(ブレイン・パワー・メソッド)が、25万円。
さらには、ヒーラーになるトレーニングがあります。
アメリカ合衆国のセドナや、ニュージーランドなどのパワースポットでの、非常に高額な研修もあります。
とにかく次から次へと、いろんな特別トレーニングが出てくるのです。
その料金は、数十万円から100万円、さらには、200万円近くもの高額なトレーニングもあるのです。
⑧高額な特別トレーニングに、一般会員を引き入れる方法
ここでは、一般の会員に対して、どうやって高額な〈特別トレーニング〉に勧誘していくのかを、わたしの体験をもとに見てみましょう。
1、まず、心優しい〈カウンセラー〉に化ける!
わたしが実際に体験した事ですが、まずインストラクターの先生(院長先生)に、『少し時間いい?』と呼び出されます。
そして、別の部屋で、横になっているところを、先生が身体のツボを押したりマッサージをしてくださるのです。
まぁ〜、なんて優しい先生なのでしょう!
そして、これまで自分が抱えてきた問題や、心身の悩みなども、優しく聴いてくださります。
あたかも、心の優しいカウンセラーのようです。
そうこうして気持ち良くなってきた時に、次のような勧誘の言葉が始まったのです。
『◯◯さんは、〈光明(ガンミョン)の矢セッション〉を受けるといいですよ。必ず、良くなるから』
って具合に、です。
2、身体的な快楽を与えてから、甘い言葉で勧誘する
人間は、身体的に快楽を与えてもらうと、誘惑に容易に負けてしまうところがあります。
そうした人間の心理を、巧みに使った誘導なのです。
『料金は、15万円ですけど、それくらいは、元気になれば、簡単に取り戻せます。それどころか〈光明セッション〉を受けると、それ以上のものが、自分に返ってきますよ』
と、さらに人を、その気にさせる言葉が続きました。
3、金銭感覚がおかしくなっていく
こうした勧誘は、ほとんどすべての人が体験しているようです。
BPM(ブレイン・パワー・メソッド)という、なんと25万円で2泊3日の特別トレーニングに誘導された人もいます。
25万円って、普通のOL(サラリーマン)が、簡単に出せるお金ではないですよね。
一桁、間違えているのではないかと、耳を疑ってしまいたくなります。
勧誘するインストラクターの先生たちも、〈イルチブレインヨガ〉という環境の中にどっぷりと浸かっていると、自然と常識的な金銭感覚が麻痺していくのでしょう。
4、いろいろな高額なトレーニングへ、勧誘し放題!
さらには、100万円のソーラー・システムという特別トレーニングに誘導された人もいます。
韓国へ行って、数日間泊まりがけで受けるトレーニングにも誘われたりします。
100万円を超える特別トレーニングもいくつもあります。
ひとたび、《この人は、誘えばどんどん乗ってくる》と思われると、勧誘のターゲットになってしまうのですね。
勧誘する側の職員(院長先生や、地域長先生などのインストラクター)としても、仕事上のノルマがあります。
ですから、一所懸命に誘いをかけてくるのです。
こうして、どんどん高額な特別トレーニングに、引きずり込まれてしまうのです。
これが、「イルチぼったくり健康教室」の実態です。
⑨イルチブレインヨガの本質は、健康法の皮をかぶった、〈新興宗教〉だ!
1、特別トレーニングから、明らかに宗教的になっていく
イルチブレインヨガは、〈健康法〉という事を前面に出しています。
公式サイトを見ても、心身ともに健康になって素晴らしい生活が送れるように、レッスンが紹介されています。
実際に、日々行われているレッスンでは、特に宗教的な感じはありません。
でも、勧められるままに、ひとたび〈特別トレーニング〉と言われる、より高度な、高額なレッスンに参加してみると、状況は一変します。
ススンニム・イルチ先生を尊敬して崇拝する〈宗教〉の側面が顔を出してくるのです。
ススンニム・イルチ先生を、神の如く尊敬し、崇拝するような状況に、自然と誘導されるのです。
2、イルチ教の布教
そして、『弘益(ホンイク)』と言って、イルチブレインヨガを、出来るだけ多くの人に広める事が期待されるのです。
つまり、
『出来るだけ多くの人に、イルチブレインヨガを布教しなさいよ。それが自分だけでなく、世界の平和のためになるのですから』
という事になってくるのです。
これではもう、完全に宗教ですね。
わたしからすれば、
『健康のためにヨガ教室に入ってみたら、実際はまったく〈ヨガ〉ではなかった。
そして、いつの間にかイルチ教という、わけのわからない宗教の信者にされていて、布教をするように言われた』
って感じです。
3、強い宗教的葛藤
〈イルチブレインヨガ〉に、なんとなく感じられる、ズッシリとした〈重いもの〉は、この宗教的性質から出て来ているのでしょう。
これに関して、わたしは以前、私が通っているのとは別のスタジオのインストラクター(院長先生)とお話をしたことがあります。
すると、彼女はもともとキリスト教の信仰をしていて、職員になる前から、宗教の問題では強い葛藤があったとお話しされました。
このように、イルチブレインヨガの中身は、完全に宗教なのですね。
4、禅に対する強い拒否的反応
イルチブレインヨガが、明らかに宗教であることを思わせる、興味深い出来事があります。
タンベゴン(BOW)という五体投地の礼の作法があるのですが、これを「天符経」というお経の81文字に合わせて行うトレーニングがあります。
これを初めてな教わった時です。
タンベゴンが禅の五体投地の礼に似ていることから、インストラクターの先生に、禅のお話をしようとしました。
すると院長先生は、さっと顔色を変えて目をそらして向こうの方へ行ってしまわれれたのです。
いつもの先生ならば、明るく笑顔で話しを聞いてくださるのに、なぜかその時は、話を聞きたくないと言わんばかりの反応をされたのです。
その時はわたしは、先生がなぜ、そっけなく向こうに行ってしまったのかは理解できませんでした。
ですが、あとになって、しだいにイルチブレインヨガの宗教的性格を知るにつれて、その理由がわかってきたのです。
つまり、禅の話ですら、他の宗教のことは、いっさい受け付けないという頑なさが、その背景にあるのです。
もしイルチブレインヨガが宗教でなかったならば、日本の伝統的な宗教の話に拒否的な反応をするはずもないでしょう。
5、〈新興宗教〉イルチブレインヨガ教
では、宗教というならば、何を崇拝して拝むのでしょうか?
本尊は、何なのか?
それは、イルチブレインヨガでは、キリスト教の神、仏教の神(仏)、イスラム教の神をも超えた、〈全地球的な神〉を想定しているのです。
さらには、創設者のイルチ先生が、本尊的な存在として位置付けられています。
ちなみに、お経として、『天符経(チョンブギョン)』が使われています。
まったく、〈健康法〉として入会した者にとっては、たまったものじゃないですね。
このように、イルチブレインヨガの本質は、健康法という皮を被った〈新興宗教〉なのですね。
⑩退会したくても、簡単にできない! どうする⁈
1、イルチブレインヨガの、わたしが使った「辞め方」の失敗例!
ここでは、私がイルチブレインヨガを辞めたときの方法をご紹介します。
といいましても、この方法は、失敗とも言えますので、参考程度に考えてください。
上にも触れましたように、わたしが辞める時に院長先生(スタジオのインストラクター)に言ったのは、次のような事でした。
「仕事が忙しくなって、また別の事情もありまして、レッスンに来ることが出来なくなりました」
というようなものでした。
そして、その後はもう、レッスンに行かなくなりました。
ですので正式な「退会届」を出さずに、去ったことになります。
気の弱い私は、インストラクターの先生に、面と向かって、「退会します」とは言えなかったのです。
そのためもあってなのか、辞めてからもLINEでの〈勧誘〉の連絡が、何度も来るのです。
もっとも、退会したいのにやめると言えない雰囲気であること。
それ自体が、イルチブレインヨガの本質を表わす、非常に大きな問題なのですが。
2、さっぱりと退会ができるように
イルチブレインヨガの〈宗教的性質〉が、インストラクターの先生たちの、人やお金に対する〈執着心〉に繋がっているのです。
これはその先生の性格や、会員との関係性によっても、違いが出てくると思いますが。
会員が退会することに、執着せずにサッパリと受け入れる先生もいるとは思います(そう期待したいです)。
やはり、きっちりと「退会届」を出しておく方が良いでしょう。
そのためには、退会したいときには、「やめる」と言える関係性を作っておくことが大切になります。
でも現実には、イルチブレインヨガに何も疑問も不信感も持っていない時期には、まさか自分が退会したいと思うようになるとは思ってもいないものです。
ですので、ここは難しい問題です。
これから〈イルチブレインヨガ〉に入会することを考えている方は、こうした問題点に対する対策を、十分に考えた上でご入会してくださいね。
インストラクターの先生は優しく、日々のレッスンはとても素晴らしいものです。
それだけになおさら、「宗教」的な問題と、「お金」の問題が、非常に残念なところです。
でもこうした問題は、イルチブレインヨガの本質的、構造上の問題ですので、改善することは極めて困難なことです。
職員には、改善しようとする気持ちすら持つことは出来ないかもしれません。
・ ・ ・
以上、入会してはじめて知ることが出来る〈イルチブレインヨガ〉の実態を、まとめてきました。
このブログ記事を通して、〈イルチブレインヨガ〉に入会してから、後悔する人が、出来るだけ少なくなりますことを、心から願っています。
さらには、このブログ記事を職員(インストラクターの先生)がご覧になる機会がありましたら、一般の会員の悩みのご理解につながりましたら嬉しいかぎりです。
人や金に対する執着を離れたところから、本当の健康が得られるものです。
小さな世界に縛られることなく、もっと自由に、楽しく羽ばたいてみませんか⁉
まとめ
- 日々のレッスンは、かなりの健康効果はあり
- レッスンの雰囲気は、明るくて、楽しい
- 創設者のイルチ先生をはじめ、インストラクターの中には、〈気〉のエネルギーを持っている人がいる
- 〈ヨガ〉ではない
- 数十万円〜100万円以上の高額な特別トレーニングへの、勧誘がしばしばある
- 退会することが難しい
- やめた後にも、勧誘が続くことがある
- 家族から借金をして(あるいは、家族を騙して)、高額な特別トレーニングを受けている人もいる
- インストラクターの先生たちは、常識的な金銭感覚が麻痺してしまっている
- イルチブレインヨガは、健康法という皮を被った〈宗教〉である
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