さぁ、おやつを食べよう・・・健康的におやつを食べるために。

健康

みなさん、こんにちは。
毎日、「おやつの時間」はありますか?
おやつは、実に楽しい時間ですね。
でも、「健康のためにおやつは控えよう」って考えることはありませんか?
今日はそのおやつと健康についてのお話です。

1、カフェインと健康

コーヒーや紅茶、日本茶に含まれるのはカフェインです。
でもそのカフェインには、いろいろと悪い作用があると言われますね。
そのために、カフェインを含む飲み物を、(本当は飲みたいのに)避けている人も多いようです。
ではカフェインの悪い作用には、どのようなものがあるのでしょうか?
それは、次のようなことがいわれます。

  • 毎日摂取しているとカフェイン中毒になる可能性がある
  • 心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、吐き気をもたらす
  • カルシウムの体内からの排出率を増やすので、骨粗しょう症の発症の原因となる可能性がある
  • 胃液分泌が促進され胃痛を起こすことがある
  • 過剰摂取で冷え、下痢を招く

こうした、“悪い作用”があるから、できるだけえ、カフェインが入ったものは控えよう、と思っている人は多いようですね。

でも、カフェインには、デメリットに劣らぬメリット(効果)もあるのです。
次のようなことがあげられます。

  • 覚醒作用がある(眠気覚まし)
  • 胃酸の分泌を高める
  • 基礎代謝の促進(エネルギー消費と脂肪分解を促進する)
  • 集中力を高め動作を活発にする
  • 脳血管を収縮させることで頭痛の軽減する
  • 利尿作用によるむくみの解消する
  • 気管支を広げる

このようにカフェインには疲労回復効果が高く、適度に摂取すると、集中力をやる気が湧いてくるのです。

では、どれくらいの量を摂取すればよいでしょうか。
コーヒーでは、健康な成人でしたら、1日3~5杯(カフェイン400 mg/日以下)がよいと言われます。
これくらいであれば、健康を害するは生じないし、むしろ毎日摂取する方が良いと言われています。

国立がんセンターの研究班によると、
「1日に5杯以上のコーヒーを飲む人の肝臓ガンの発症率は、飲まない人の4分の1」
と発表されたそうです。
ただし、妊婦の方は、それよりも少なめにしておく方が良いようです。

2、ポロフェノールの効果は見逃せない

コーヒーにはさらに「ポリフェノール」も含まれています。
ポリフェノールは植物が光合成によって生成する抗酸化物質のことです。
このポリフェノールには、がん、動脈硬化、肝硬変、脳卒中の発生を抑えるなど、いろんなな病気の予防に効果的であるようです。
「ポリフェノール」と言えば赤ワイン、といった印象も強いですね。
でも、コーヒー1杯分のポリフェノール量は実は赤ワイン1杯分のポリフェノール量とほぼ同じ。
たくさんの量のポリフェノールが含まれているのです。


ポリフェノールが含まれる食品には、コーヒーや赤ワインの他に、チョコレート、ココア、緑茶、紅茶などにも含まれています。
私たちが好きな「おやつ」の中には、このようにたくさんのポリフェノールが含まれているのですね。

3、世界の長寿国は、おやつを食べる人が多い

世界の長寿国を見てみますと、日本はもちろん、スイスやフランスも上位にあげられています。
2019年の平均寿命は、1位が日本で、84.3歳です。
スイスが2位で、83.4歳です。
フランスは、11位ですが、それでも82.5歳と長寿です。
スイス人もフランス人も、大変なおやつ好き、スイーツ好きなのです。
チョコレートの年間消費量だけをみても、スイス人が一番多くて、約10Kgとなっています。
フランス人のチョコレート摂取量は、約7Kgだそうです。


ちなみに、日本人のチョコレートの消費量は、年間約2Kgです。
ですから、スイス人もフランス人も、チョコレートに関しては日本人の3〜5倍は食べているのです。
ミルクチョコレートは、高カロリー、高糖質、高脂肪といわれる食品です。
それでも、スイス人もフランス人も堂々の世界の長寿国です。
これまで、健康を気にして好きなチョコレートを控えていた人が、多いと思います。
でも、こうしたことから、日本人は、もっとチョコレートを食べても良いということですね。

4、何事も、“ほどほど”がちょうど良い


ここまで、オヤツを食べることの効果を書いてきました。

でも、そうは言っても、カロリーや糖質オーバーなど、いろいろと健康の不安が出てきますよね。
ここでやはり、健康に関しても「何事もほどほどに」ということが大切だと思うのです。
世の中にはいろいろな「健康法」があります。
でも、そうした「健康法」を最初に提唱する人は、たいていかなり偏った主張をするものです。

例えば次のようなことです。

毎朝のランニングが健康を促進する
一日1万歩くと健康になれる
糖質は出来るだけ控える方が良い
毎年、きっちりと「健康診断」を受けて、健康管理をする方が良い
などです。

でも朝の、身体がまだ完全に起きていない人が、ランニングすることが、必ずしも健康にいいとは限らないでしょ?
毎日1万歩も歩いて、もしも疲労が蓄積しては、かえって健康を害するのではないでしょうか。
また、糖質に関しては、それを極端に控えると、動脈硬化のリスクが高まるという、データがあるそうです。
健康診断にしても、海外では、日本人ほどには健康診断を重視していないようです。
「不必要な治療」が逆に健康を損ねる恐れがあることがわかってきたからです。
このように、それぞれツッコミどころはあります。

血圧に関しても、ほどほどに高い方が良いようです。
そもそも、検査で「異常」が発見されたとしても、それが、“その人にとっての”異常かどうかわからないからです。
おやつを食べることによって、何よりもストレスの解消になりますよね。
おやつも美味しく食べて、適度な運動をする。
これで良いのではないでしょうか。
日本語で、「無茶をする」っていう言葉があります。
これは、「お茶を飲む暇を削って無理をする」っていう意味だそうです。
日本には、昔から「抹茶文化」という素晴らしいものがあります。
抹茶にも、ポリフェノールの一種のカテキンやビタミン、カフェインが含まれていますね。

こうしたことを考えてみましても、「おやつを食べる(飲む)」ことは、十分に楽しんでも良いようです。
カフェインもポリフェノールも摂って、生き生きと過ごしましょう。

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