イルチブレインヨガの光と影①・・・入会して初めてわかった「ぼったくり健康法」の実態!!

健康

皆さんこんにちは、いろはです。

今回は、〈イルチブレインヨガ〉の光(良い面)影(悪い面)を、体験者の視点から、2回にわけてわかりやすく書いていきます。

それを知ることによって、入会してから後悔する人がかなり少なくなるだろう、と考えられるからです。

と申しますのは、わたし自身が、〈イルチブレインヨガ〉に不用意に入会してしまって、しだいに苦しい体験をする羽目になってしまったからなのです。

〈イルチブレインヨガ〉は、実際のところどうなのか⁉

実際に入会して体験したわたしが、その実態を、その〈良いところ〉と〈悪いところ〉をまとめてみました。

①イルチブレインヨガとは

まず、イルチブレインヨガ(ILCHI Brain Yoga)とは、どのようなものでしょうか?

公式サイトによりますと、

「東洋の伝統的なトレーニングと21世紀の脳科学を融合させたプログラムです。 体力・心力・脳力を高めることにより、人間性を回復し、脳に眠っている無限の創造性を目覚めさせます」

とあります。

そのほか、いろいろと心身ともに健康に良いものであることが、写真付きで書かれています。

こうしてみると、この〈ヨガ〉をやっていけば健康になれるんだなぁ、って思ってしまうでしょ。

たまに、家の郵便受けに、近くのスタジオのチラシが入ったりもしますね。

創設者は、一指李承憲(イルチ・イ・スンホン)という方です。

確かに、健康に良いという意味では、正しい部分もあります。

でも実際に入会してみると、「しまった!」と思うことが、いろいろと出てくるのです。

でもまずは、イルチブレインヨガの良いところを見てみましょう。

②イルチブレインヨガの良いところ

ここでは、イルチブレインヨガの、よい部分を見ていきたいと思います。

1、毎回のレッスンは、健康効果あり

日々に行われているレッスン自体は、健康効果は抜群です。

ですので、毎日とまではいかなくても、週に三回でもレッスンに通いますと、かなりの健康効果が期待出来ると思います。

週に一回でも、それなりの効果はあるでしょう。

2、レッスンの雰囲気は明るくて楽しい

日々のレッスンの雰囲気は、楽しいものです。

インストラクターの先生の、明るくてエネルギッシュな掛け声には、いつも元気づけられます。

そうしたこともあり、レッスンを受けている受講生どうしは、おおむね良好な関係です。

そしてまた、インストラクターの先生(院長先生や、その補助となる若い先生)との、関係もより良好になってきます。

このインストラクターとの関係性が、後々になって苦しみの原因となるのですが、それについては、また後に記していきます。

3、〈気〉のエネルギーを発揮する指導者がいる

創設者のイルチ先生をはじめ、本部長先生や地域長先生と呼ばれるインストラクター(指導者)の中には、手から発する〈気〉のエネルギーで、ヒーリング能力を発揮できる人がいます。

特にイルチ先生の〈気〉のエネルギーは大きいようです。

オンラインでのトレーニング(高額になりますが)で、イルチ先生から、インターネットを介しての〈気〉のエネルギーを受信するプログラムがあります。

それによって、病気が和らいだとか、精神的に安定したなどの報告が多数なされています。

以上のように、イルチブレインヨガのレッスンを受けることには、メリットはたくさんあるのです。

でも、状況によっては、そのメリットを上回るデメリットがあるから困るのです。

それを、これから考えてみましょう。

③イルチブレインヨガの〈嘘〉

まずここでは、イルチブレインヨガの、〈嘘〉についてあげてみたいと思います。

1、ヨガではない

イルチブレイン〈ヨガ〉といいますが、そもそも、レッスンでやっている内容は、まったく〈ヨガ〉ではありません

レッスン内容としては、ストレッチから身体(特に下腹部)叩き、下腹部を膨らませたりする「腸運動」。

お臍(へそ)や、その周辺の腹部のツボを自分で押さえる「へそヒーリング」。

丹舞(タンブ)といって、全身の力を抜いて、自由に両手・両足を動かしていくものなどがあります。

さらに初級コースになると、ヘンゴンのポーズというのがあります。

そのヘンゴン3番のポーズが、唯一、〈ヨガ〉と呼べるようなポーズをやっている時間です。

これは、通常のヨガでいうところの、〈鋤のポーズ〉です。

それ以外は、すべて、〈ヨガ〉とは決して言えない、「体操」ばかりなのです。

ですので、本当はそのレッスン内容から名づけるならば、「イルチ健康体操」と言うべきものなのです。

これは、〈ヨガ〉と名付けることによって、注目を浴びる効果を期待したのでしょう。

しかも健康に良いという印象を与えることも出来て、そこを狙ったネーミングと考えらえます。

集客には、非常に良いアイデアといえるでしょう。

2、ブレイン(脳)は、なにも変わらない

さらには〈ブレイン(脳)〉というのも、おかしい部分です。

ブレイン(脳)というからには、そのエクササイズを行うことによって、何らかの脳の変革を期待できそうなものですが、実はそんなものではありません。

レッスンでは、せいぜい脳波振動(ネッパジンドン、と読みます)といって、頭(顔)を何度も横に振ったり、指で頭部をたたいたりする程度のものです。

頭をスッキリさせて、ストレスの発散にはなります。

でも脳に対しての、そんな程度の刺激でしたら、他のどんな健康法や体操であっても、自然と同じ刺激を与えているものです。

ここでも、〈ブレイン〉とネーミングすることによって、人に好印象を与えることを狙ったものでしょう。

このように、そもそもの初めのネーミングからして、《嘘》で成り立っているのですね。

以前は「ダンヨガ」と言っていたようですので、明らかに集客効果を狙ったものです。

では、次項で、実際にどのような〈困ったこと〉が起きているかを見てみましょう。

④イルチブレインヨガの、ここが危ない‼

ここでは、実際にどのような部分が危険なのかを書いていきます。

1、高額な〈特別トレーニング〉の、勧誘がある

イルチブレインヨガでは、高額な〈特別トレーニング〉がいくつも用意されています。

高額トレーニングについては、また下記のページでお話しますが、ざっと100万円単位の料金です。

インストラクターの先生に、ひとたびターゲットにされると、何度もなんども言葉巧みに、高額なトレーニングに勧誘してきます。

特に、わたしのように比較的若い年齢の人(わたしは40代のOLです)は、仕事をしていて収入があるから、ターゲットになりやすいようです。

全体的に、レッスンの受講生は、年金暮らしの60歳代から、70歳代の女性が多いです。

ですが、それでも、お金に余裕がありそうだと思われれば、すぐに勧誘のターゲットにされます。

まさに、ぼったくりバーならぬ、「ぼったくり健康教室」です。

2、やめる(退会する)ことが難しい

まず、少々の理由では、あっさりと退会することは難しい。

インストラクターの先生(院長先生といいます)とは、いちおうは〈良好な〉関係なので、退会したいと思っても言い出しにくい雰囲気なのです。

退会したいと告げると、辞めてしまわないように、あれこれと言葉巧みに説得にきます。

「休会」制度というのがあるので、それを利用する事を勧められ、結局、ズルズルと退会できない場合もあります。

時には、「スタジオに通えないのならば、zoomを使って、ご自宅でレッスンを受けられますよ」などと言われます。

とにかく、何が何でもやめさせないように説得にくるのですね。

普通、何かの習い事やお稽古ごとをやった場合、ここまで引き留められるものなのでしょうか?

私が入会した頃に、インストラクターの先生たち何人かに、すぐに言われた言葉があります。

それは、

「こうしてここで出会ったことは、何かの〈縁〉だと思うのです。ですから、これから末永くよろしくお願いします」

と。

わたしとしては、

「健康法として〈ヨガ教室〉に入会したのに、〈縁〉などと深い言葉を言われては、困るのだ!」

って突っ込みたくなりましたけどね。

こうした事でもわかるように、イルチブレインヨガは、ベースとして何か、ずっしりと〈重いもの〉があるのです。

あとで詳しく述べますが、イルチブレインヨガは、宗教です。

その宗教的性質が、インストラクターの人たちの、人やお金に対する〈執着心〉の元となっているのでしょう。

ですので、イルチブレインヨガを辞めるのは、かなり〈勇気〉と〈知恵〉が必要になってくるのです。

3、辞めてからも、勧誘がある!!

わたしは、イルチブレインヨガをやめてからも、何度も勧誘がありました(現在もあります)。

わたしの場合は、やめた、といいましても、正式に「退会届」を出したのではありません。

ただ、「もうこれからは、仕事が忙しくなって、また別の事情もありまして、レッスンに来ることが出来なくなりました」と言って、行かなくなったのです。

気が弱いために、きっぱりと「退会する」と言い出せないために、こうなってしまいました。

そのためでしょうか、行かなくなった後にまでも、スタジオの院長先生から、間隔をあけてLINEで連絡が来て、こちらの事情を尋ねてきたりしてきます。

こちらとしては、もうとっくに辞めてしまって、まったく行く気はないのに、です。

特に問題は、zoomによるレッスンを勧誘してくることです。

「スタジオに来れないのなら、ご自宅でzoomを使って、レッスンを受けては、どう?」

っていう具合にです。

ここで、普通に状況を考えてみましょう。

あなたが健康のためにヨガ教室に通ったり、気功や太極拳を習いに行ったとします。

そしてある日、なんらかの事情で、その教室に行かなくなったとします。

するとその後に、間隔をあけて、何度もLINEメールや、時にはLINE電話で、こちらの状況を尋ねてきたり、再び教室に来るように勧誘があるでしょうか⁈

あるいは、zoomを使ったレッスンを受けるように、誘いをかけて来るのです。

あなたなら、どうします!?

4、高額な会費と、たくみな方法

先ほど、高額な特別トレーニングにふれましたが、基本となる会費を見てみましょう。

まず毎月の会費は、週2回コースで、13,200円と、高額です。

フリーコースで、16,500円となっています。

でも、それが、3か月会員 、1年会員、3年会員、5年会員と期間が長くなるほど割安になります。

5年会員は、フリーコースのみで、594,000円となっています。

5年コースを60カ月で、割ってみますと、毎月9,900円となり、かなり割安になってきます。

このように、期間が長くなるほど割安になっています。

さらに〈ゴールド会員〉というのがあります。

これは、永久会員です。

これは、ひとたび会費を払ってしまいますと、あとは死ぬまで会員でいられるというものです(ただし、毎年1万円を支払う必要あり)。

長生きすればするほど、毎月の会費は割安になるので、かなりお得感が出てきます。

ゴールド会員になる料金は、100万円です。

実際に、年金暮らしの会員が多いなかで、このゴールド会員になっている人は、かなりいるようです。

つまり、期間が長くなればなるほど、〈割安〉です。

その料金システムを釣り材料として、言葉巧みに、笑顔で長期間の会員になることを勧誘してくるのです。

ひとたび長期間の会員にしてしまうと、あとはじっくり時間をかけて、高額な特別トレーニングに引き込む、という事も可能になってきます。

5、職員(インストラクター)たちも「被害者」

職員には、ノルマがあるようです。

毎月、目標を設定して、何人かを高額な〈特別トレーニング〉に誘い込まなければいけないようです。

聞いた話では、会員を特別トレーニングに誘い込むために、院長レベルのインストラクターの人は、ひと月に5人(3人とも、8人とも?)の人に、電話をかけなければいけないそうです。

こうしたノルマがあるために、そのしわ寄せが、当然、一般の会員に圧力となってくるのです。

特に、私は40代のOLですが、わたしのような、比較的若くて仕事を持っている人はターゲットになりやすいのです。

高齢者であっても、いったんお金持ちとみなされた人は、そのターゲットになります。

職員としても、ノルマがあるために必死です。

仕事ですからね。

心優しい職員ならば、自分のスタジオの会員の人に、何度も高額な特別トレーニングに誘うのは、気が引けるかもしれませません。

でも、上司からの圧力もあるため、まさに板挟みになってしまうのです。

職員になる人は、当初は、純粋な気持ちでインストラクターの道に進んだのでしょう。

それがいつのまにか、イルチブレインヨガという閉塞した組織の中に組み込まれてしまう。

そして、高額な特別トレーニングの勧誘をせざるを得なくなってしまっているのですね。

ですので、インストラクターの職員たちも、こうした意味では被害者といえるでしょう。

もっとも、完全に常識的な金銭感覚が失われてしまっている職員(インストラクター)の場合には、ススンニム(師匠の意味)・イルチ先生の指導のもとに高額なトレーニングに勧誘することに、後ろめたさなど、みじんも持つことはありませんが。

⑤イルチブレインヨガを続けている人は、どんなタイプがいるか?

ここまで、イルチブレインヨガの問題点(影の部分)を見てきました。

でも、それでも曲がりなりにもイルチブレインヨガの会員になって、レッスンを受けている人は、日本や韓国、欧米にたくさんいます。

ここでは、では、どういった人が会員(受講生)としてレッスンを受けているのかを分析してみましょう。

1、イルチ先生を本当に信じて尊敬している人

創設者の李承憲(イルチ・イ・スンホン)先生は、ススンニム(師匠)と呼ばれて、あたかも、宗教の本尊のような存在とされています。

特に、各スタジオの院長先生や地域長先生など、職員になっている人は、〈本当に〉信じて尊敬して、崇拝している人がほとんどです。

ススンニムのいう事は、彼女ら(彼ら)にとっては、「絶対に」正しいのです。

何十万円、何百万円もする高額な特別トレーニングに勧誘することには、全くためらいも持たない人です。

2、自分を変えたいと思い、高額レッスンの、言葉巧みな勧誘のスパイラルにはまり込んでしまっている人

このタイプのなかには、いわゆる〈自我の弱い人〉が含まれます。

つまり、社会的にも成功できない。

男性(女性)にもてない。

あるいは、身体的にも劣等感があり、友達も少ない。

お金もない。

だから、何とかして今の自分を変えたい。

その気持ちで必死なのです。

また自分の信仰(宗教)を持っていない人も、勧誘につけ込まれやすいでしょう。

このタイプの人は、時には、自分の家族をだまして(あるいは、内緒で)、貯金をはたいて何百万円もする高額な特別トレーニングに参加してしまう人がいるようです。

家族としては、貯金を勝手に引き出されて、宗教まがいのものに、大金を奪われてしまうのですから、たまったものではありません。

3、健康法として、ただ通常レッスンだけを受けている人(高額レッスンは受けない人)

これは〈ゴールド会員〉になっている人です。

毎月の会費が、非常に割安のゴールド会員は、いつでも何回でも自由にレッスンを受けることが出来るので、「お得」です。

高額な〈特別レッスン〉を受ける事さえなければ、被害に遭わずに済みます。

日々のレッスンは、健康法としては素晴らしいレッスンです。

なので、イルチブレインヨガの〈影〉の部分を知っていても、そこは割り切って淡々とレッスンを受けている人もいるようです。

もちろん、〈影〉の部分を知らない人もいます(スマホ世代ではない人が多いので)。

4、本当はおかしいと感じながらも、なかなかやめることが出来なくて、ズルズルと会員を続けている人

このタイプの人は、退会したくでも、それを院長先生(スタジオのインストラクター)に言い出せずに、なんとなく続けている人です。

3年会員や5年会員など、長期間の会員になっている場合は、その期間は費用の心配はせずにレッスンに通う事ができます。

それでも期間途中で、人間関係や、その他の事情で退会したくなっても、それを言い出す勇気が出ないのが現実です。

それで、ズルズルと会員を続けているタイプです。

5、情報弱者

このタイプは、そもそも知識不足で、ススンニム・イルチ先生や、インストラクターの言う事に、何も疑問も抱かずに信じ込んでしまうタイプです。

スタジオでは、〈良い話〉〈ためになる話〉など、耳に聞き心地よい話しかしません。

なので〈情報弱者〉は、疑う事なく素直に信じ込んでしまうのです。

イルチ先生のご著書を読んでみても、ほとんどすべて、昔の先人たちが言っていた事の書き写しだとわかります。

たとえばイルチ先生の『ヒーリングチャクラ』という本には、各チャクラの解説がなされています。

でもこれらは、もう何十年も前から知られている内容ばかりです。

例えば、C.W.リードビーターの『チャクラ』などなどがあります。

こうした先人たちの優れた本は、たくさん挙げられます。

日本人では、本山博さんの本は、チャクラについて、非常に詳しく書かれていますね。

タオの話にしても、同様です。

〈情報弱者〉で知識が少ない人は、すべてがススンニム・イルチ先生が〈発見〉した素晴らしい内容だ!と、思ってしまう可能性が高いでしょう。

ちなみにわたしは、イルチ先生が書かれたご著書をほとんど読んできました。

スタジオの院長先生に、イルチ先生のご著書は、出来るだけたくさん読むと良いと、強く勧められた事もあります。

でも、数多くあるご著書の中でも、「これは良かったなぁ」というように印象に残っているのは、たったの一冊しかありません。

それは、『人生120年の選択』というご著書です。

これ以外は、あまり印象に残っていませんね。

続きは、【《イルチブレインヨガ》の光と影②・・・これが健康法という皮を被った〈宗教〉の実態】をご覧ください。↓

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